9/11 from Pamukkale


気付いたら金がヤバい。


銀行・・・、とはとてもいえないぐらい小さな金融機関で両替を済ませる。

小さな村だから両替できるだけでもラッキーだ。

しかも、レートは悪くなかった。


本日、パムッカレの観光を一気に済ませ、セルチュクへと旅立つため、

バスのチケットも買っておく。




さあ、体調も回復し、天気のよい今日は観光日和。


とことこ歩き出す。


トルコは世界遺産の宝庫だが、パムッカレとヒエラポリスもそのひとつ。

自然遺産と文化遺産の融合「複合遺産」なのである。


観光者がパムッカレを目指す1番の理由は、

雪のように白い石灰棚が、広大に広がっている珍しい景観のためだろう。


パムッカレ01


この景観は、紛れも無くパムッカレの風土と大地の奇跡である。


大昔から湧き出る温泉の成分が沈殿して

地層に固まってできたものらしい。


現在、湧き出るお湯の量は減ってしまったものの、

温泉につかれるということで、

特に、温泉好きの日本人からは大変人気が高い。



また、2世紀ごろのローマ帝国が

温泉保養地としてここに遺跡を残している。


長い間、人々を魅了してきた土地なのだ。




トルコ人は、パムッカレに人が集まることに不思議がっていたが、

納得できる気がする。









宿からパムッカレまでは目と鼻の先。


しかし、なかなか入り口が見当たらない。



歩けば歩くほど遠ざかっていく。



・・・?



道間違えたかな。


戻ろうかな。





そう思ったとき、


車に乗った家族連れに遭遇。



強面のオヤジさんが


「あんた乗ってくか?」


と1声かけてくれた。




(いや・・・そんな遠くないはずなんだけどなぁ。)


でも、せっかくだし、キレイな娘さん連れているし、

乗ってみるか!




ということで、車で10分ほど揺られ・・・



着いた先は!




反対側の入り口。




まぁいっか。



聞くところによると、


オヤジさんは、ポーランド?かなんかの貿易商。


いまは家族で、車の旅行をしているのだとか。



とても暖かい家族だった。

いつも助けてもらってばかりだ。


パムッカレ04







墓地の遺跡や浴場跡など、ふらふらと散策。


パムッカレ03

日本人の団体客が目立つ。


トルコに入ってからは、団体客が目立つ。

1人者の自分達はアウェーな感じがする。


ヨルダン・シリアでは、会う人会う人

確実にコアな変わり者ばかりだったのに。。。



それだけ、見所があって観光地として安定しているということだ。




石灰棚は美しい。


パムッカレ02



勢いよく湧き出るお湯。

パムッカレ05



ヒエラポリスというローマ帝国の栄えた跡。


中でも、シアターと呼ばれる劇場は大きく、圧巻だ。

劇場



人気がいない小さな山を登っていくと、

修復中の遺跡にたどり着く。


いかにもトルコ人っぽいおっさんと戯れる。


おっさん




遺跡がすごくても、

人々の関心はやっぱり温泉。



遺跡を素通りして温泉へ直行する人たちのなんて多いことか。。。

温泉



入浴料は高いので、初めは強行突破を試みたが、

あえなく失敗。



しっかりロッカーまで借りて、スパモード。

遺跡 in 温泉



温泉の中に本物の遺跡がゴロゴロ転がっているという贅沢。



そして、


ビールがうまいこと!


パンをかじりながら、素晴らしい日光に当たり、ビールを飲む幸せ。



すっかり体を休めたら、バスの時間はもうスグ。

帰らないと。


帰り道(本来であれば、入り口)は、

靴を脱いで渡らないといけないようなキレイな泉がたくさんあって、

そこをハシャギながら通過する。


温泉02



湧き出る泉の色は、遠くから見るとコバルトブルー。


温泉03



服を脱いで、全身でお湯にうたれる人もチラホラ。

温泉05



これが厳しい雪景色に見えるんです。


温泉04



美しい。


青い泉



お湯の量が年々減少しているというのが、残念です。

流れ




石灰棚からパムッカレの村を見下ろす。
パムッカレ



そうこうしているうちに、宿へ到着し、

バスの時間に。















次なる街、セルチュクへと揺られる。



セルチュクには夜に到着し、

今までとはうってかわって賑やかで都会的な雰囲気に懐かしさを感じる。



バスターミナルにいた客引きに連れて行かれた宿で、1発OK。


家族経営のなんとも温かい感じがしたからか、

それとも、街全体に明るい雰囲気があったからか。



ネオンが光るレストランが多い中、

食堂という名前がふさわしい飯屋で腹を満たして

かなりの満足度を得る。






セルチュクは、エフェス遺跡への起点となっている街。


エフェス遺跡は、これまたローマ時代の遺跡があるが、

トルコの数ある遺跡の中でも、有数の規模と価値であることから

ヨーロピアンたちからの関心が高い。



観光で成り立っている街は、

全体が華々しく楽しげな灯りがたくさんついている。