9/2 from Hama ( Crac des Chevaliers )
またまた寝坊した。ホント最悪。完全に旅の中だるみだよ・・・
ファラフェルとコーラで朝食をとる。コーラはファーストフードとよくあう。
コーラほど世界中に浸透しているものはないと思う。
どこへ行ってもColaだけは世界共通の言葉。
クラック・デ・シュバリエという、シリアではパルミラ遺跡の次に観光名所に挙げられているお城がある。
ラピュタのモデルとなったお城・・・という話もあるけど、それは嘘だと思う。
アンコールワットのベンメリア遺跡もモデルだと言われていたし。
とにかく、そこへ行こうと思うけど、ハマ→ホムス→ホスンというルートでバスを乗り継いで行かなくてはならない。
遅く起きすぎたため、バスの便もあんまりない。
それでもなんとかデ・シュバリエに到着した。
余談だけど、シリア人は美人が多い。
というのは、肌が白くて、眼が青くて、髪の毛がブロンドで直毛の人が増えるからかもしれない。もちろん鼻が高くてスタイルもいい。
ヨルダンから比べると、間違いなくヨーロッパに近づいているのがわかる。
シリア人にブサイクの人はほとんどいないと思う。
ただ、全身を布でしっかり覆っているので、セクシーさは感じない。
エルサレム奪回のために十字軍が占領したクラック・デ・シュバリエ城
お城は小高い丘にそびえ立っているから、最上階からの眺めが最高
ホスンは土地がやせているシリアでは珍しく農耕地帯で、
畑があったり、農耕車が走っていました。
シリア人の観光客がたくさんいました。
かっこいい親子↓
お城は迷路みたいでたくさん部屋がある。
中から↓
天井↓
階段↓
休日だからか、夜はパーティーが行われるらしい
メイン会場にはイスがたくさん並べられていて、マイクチェックや簡単なリハーサルが行われていました。結構でかいパーティーなのかも。
夕方からライトアップ開始
展示されていた絵画
お城のレストランでレバノンビールを飲めました。
二人仲良くたたずんでいる風景をバシャ。
シリア人は話かけるついでにタバコをくれます。
タバコ吸っててよかった~って思えるのはこの瞬間です。
彼らからもタバコをもらいました。
ちなみに、シリア人は男同士でも仲がいいと手をつなぎます。
はじめはホモかと思ったけど、ただの友達みたいです。
お城を外から撮ってみると・・・
天空の城っぽい?!
18時前になり、ハマへ帰ろうと思うけど、セルビス(乗合ワゴンタクシー)がない。
誰に聞いても、もうセルビスは3時で終わりだという。
確かにロンプラにもそう書いてある。
クラックデシュバリエがあるホスン村は確かに小さくてのどかだから、便がないのもうなずける。
やばい、、、
残された手段は3つ。
1.10ドルほど払ってタクシーに乗り途中のホムスまで行く。
2.ここに泊まる。宿代は5ドルほど
3.ハイウェイまで出て、ヒッチハイク
タクシーを使うよりは泊まったほうが安い。
パーティーを見れるのなら泊まっても良い。
でも、パーティーに入るには入場許可書がいるらしくて、ムリだとわかった。
道端で迷っているうちに、1台のセルビスが泊まった。
ハイウェイまでのせてやるよ、と言って。
それでは、ハイウェイでタクシーかセルビスを捕まえればいいか!
そう思ってハイウェイまで出た。
日本の高速道路みたいな道だ。
タクシーが止まるはずもない。
陽がくれる前になんとかせねば・・・
本気ヒッチハイク開始。
5分~10分たった頃、1台の車が止まった。
・・・警察の車だった。パスポートを見せろ・・・
なんとか事なきを得た。
そんな頃、反対車線で1台の車が止まり、誰かこっちへ走ってきた。
6ドル払ったら乗せてやる。
ちょっと怪しいニオイを感じた。
断っても断っても車に乗せようとする。
なんとか振り切ってヒッチハイク再開。
ちょっと不安になってきた頃、またもや反対車線で1台のワゴンが止まった。
ホムスとは反対のラッタキアまで行って、その後またホムスに戻るけどいいか??
仕事でラッタキア・ホムス間を往復しているらしい。
今度は大丈夫そうだ。
よし、ヒッチハイクに成功した!
ジャン・レノに似たおじさんは車内で落花生をくれた。いろんな話をした。
途中でガソリンスタンドに寄ったけど金を請求されるわけでもない。
安心している頃、地中海が見えてきてラッタキアに到着したことがわかった。
そして、ラッタキアのバスターミナルに着いた。
・・・
ようやくわかった。
この車はセルビスだったのだ。
セルビスはいつも中に満員の人が乗っているものだから、まったく気づかなかった。
・・まあ、帰れるんだから良かったということで。
ホムスへ戻る時も客として乗せてくれたが、相変わらず落花生をくれたり助手席に乗せてくれたりして、
ちょっとした特別待遇をしてもらった。
運転手の友達という人が同乗していて、アル中の彼は俺にビールをおごってくれた。
だけど、酔っ払いの話相手をさせられ、臭い息をかけられ、ちょっと勘弁してほしかった。
ホムスへ到着して、しっかりと金を請求された。
やっぱり商売は商売なんだね。
なんとかホムスからハマまでもセルビスをつかまえて、宿へ戻る。
結局、自分が遅くおきたばっかりに苦労している。
自業自得なんだよね。
めちゃくちゃ腹が減って、メシを探すけど、あんまりいい食堂が見当たらない。
こういうところが中東のいやなところだ。
アジアなら探すまでもなく道端どこへ行っても好きなものを食べられるのに。
結局、昨日と同じ店で食べた。
帰り際の道端で、何か特設会場があって、人が集まっていた。
TVカメラもあった。
ある男が俺のことを見るなり、おもしろがって俺の腕をつかんできて、すごい力で会場の真ん中まで連れて行かれた。
テレビカメラに映ってしまった自分は、ピースサインをして帰ったのだった。
ハマの時計台