9/12 from selcuk
エフェス遺跡へ向かうため、久しぶりの早起き。
温かい雰囲気のあるホテルの朝食は、
ママの手作りメニュー。
世界一おいしいといわれるトルコのパン「エキメッキ」は当然のこと、
ジャムと卵料理、最後のアップルティーが嬉しい。
健康的な朝食を済ませたら、
バスターミナルへ急ぎ、エフェス行きのバスを探す。
エフェスは一大観光地なので、
アクセスは良いみたい。 バスも頻繁に出ている。
日中は暑くなるせいか、みんな朝早くから出発しているようだ。
到着すると、早くもエントランスゲートは人で溢れている。
巨大な観光バスが何台も乗り込んでくる。
日本人も多く、お土産屋のおっちゃんは、
レギュラーの「あるある探検隊」のネタを持っている。
そんなギャグは一切無視して、エフェス遺跡へ突入。
さあ、今日も気持ちの良い陽気だ。
今回はある程度ガイドブックで概要を勉強してきた。
勉強した甲斐あって、色々な想いが馳せられる。
でも、実際に来てみると、そんな事は頭の片隅でしかない。
とりあえず、自分が気になるところへ行って、ただ感じるのみだ。
シアター
ヒエラポリスのシアターと同じぐらいの規模です。
でも、こっちの方が観光客がうじゃうじゃいる。
エフェス遺跡は、世界でも最大級の都市遺跡で
歩いているだけでローマ時代の華やかさと栄光が目に浮かぶ。
紀元前の話、エフェスで国際会議が何度も開かれるほど
ここは地域の主要都市として栄えていた。
巨大な通りには、
何軒もの店が構えて、夜にはイルミネーションが灯されていたらしい。
風俗の看板も、しっかり残っている。
通りを歩いていくと、巨大な図書館跡が出現する。
エフェスを代表する建物だ。 さすが、知的な種族。
エフェスの印象は人の多さです。
テクテク歩いていたら、午前中でエフェスを全て回ってしまった。
来た門のところからしか帰りのバスが出ていないらしい・・・。
わざわざ同じ道を戻るのもシャクだなぁ。
遺跡の外側の道を歩いてみよう。
ということで、人気のない道路を歩き出す。
歩いても歩いても、変わらない道が続く。
地図で見るより距離がある。無謀だったかな。
でも、ちょっと無謀なぐらいが楽しい。
そんな時、
道の先から1台のバイクが走ってきた。
そして、止まった。
「あんた、どこ行くんだ。 その細い道は危ないぞ・・・」
ちょうど細い獣道へ入ろうとしているところだった。
「よかったらこのバイクに乗ってきな!」
:
「あざーす!」
ということで、2ケツで反対側の門まで送ってくれることに。
おっさんが走ってきた道を逆走する。
なんでこのおっさんは逆走してくれるんだろう。
と心の中で疑問を持ちつつ、風が最高に気持ちいい~。
「おまえ、どこに住んでる?サイタマか?」
「なんで埼玉を知ってるんだ?」
「バスケの世界大会があっただろ? だからだ」
なんて、たわいもない会話をしているうちに、
徐々にこのおっさんがまあまあ信頼できるやつだと悟る。
なんか、悪いな。コーラでも買ってやろう。
・・・なんて思ったけど、そんな気遣いは不要だったみたい。
おっさんはいつも昼休みに、コーラの差し入れを持って
エフェスで働く友達に会いに来ている。
今日もその途中だということだ。
おっさんの友達たちと合流した。
おっさん、馬に片足をやられてしまったらしい。
でも、馬を愛している。 馬をからかって遊んでいる。
彼らは、俺を快く友達として迎え入れてくれた。
俺から金を出させようという気持ちは感じられない。
思いっきり観光地なのに、それは珍しいことだ。
おっさんの昼休みの時間が終わり、
セルチュクまで戻ると言うので、
結局また送ってもらうことに。
10分ほどバイクを走らせたら、セルチュク市内へ到着。
絨毯屋で停車した。おっさんは案の定、絨毯屋だった。
しつこく買わされるかな・・・?
と思ったけど、絨毯の自慢だけ嬉しそうにして、バイバイしてくれた。
いい奴だった。
キョフテ(ハンバーグ)でペコペコの腹を満たして、
午後の部開始!
宿の前には、靴磨き職人がいる。 とても気になっていた。
シブイ手さばき。
グアテマラのとは違い、器具も充実してる。
5リラとボッタくってくるけど、結局2リラ(180円)でやってもらった。
午後は、シリンジェ村というセルチュクからバスで40分ほどの
小さな村へ行ってみる。
トルコには、サフランボルという古きよきトルコの街並みを残した世界遺産の場所がある。
サフランボルへは行きたかったけど、ルートの都合上、断念していた。
シリンジェは、第二のサフランボルと呼ばれているから、自分にはちょうど良かった。
かなり険しい山をバスで登っていくと、シリンジェはある。
街とは断絶されている場所だ。
エフェスへ行った後にシリンジェ村に寄る観光客は多く、
いまや観光産業でなりたっている村だ。
干し唐辛子。
村を展望できる高台にある家で、
名産のワインとおつまみを出してもらう。
ワインを飲みながら本気で思った。
こんなのんびりした村で、もう1泊しよう。
素敵なホームステイ生活ができるじゃないか。
そして、残りの日にちを数えてみた。
:
:
ヤバイじゃん。
イスタンブールにいられる時間がない!!
19日イスタンブール発の飛行機だと思っていたけど、
航空券を見たら17日だ。
やばい、ミスカウントしていた。
あえなくシリンジェでのホームステイを断念。。。
帰りのバス亭には、小さな子供が
農機に乗って遊んでいた。
日が暮れる頃、セルチュクへ戻る。
夜にライトアップされている城があった。
昨日から気になっていた。
夜の街を城の光めがけて歩き出す。
なかなか近づかない。
道も暗く、観光客など一切いない路地へ入っていく。
不安になってきた・・・引き返そう。
最高に近づいた絵はコレ↓
肉じゃがみたいな料理で腹も満たし、
夜は、地元の若いやつらとチャンピオンズリーグ観戦。
イナモトー!
ビールを飲みながら、ガラタサライの稲本を応援。
と、今日は色々やれて良かった。
明日はついに最後の都市、イスタンブールへ向かおう。