9/12 from selcuk

エフェス遺跡へ向かうため、久しぶりの早起き。


温かい雰囲気のあるホテルの朝食は、

ママの手作りメニュー。


世界一おいしいといわれるトルコのパン「エキメッキ」は当然のこと、

ジャムと卵料理、最後のアップルティーが嬉しい。


健康的な朝食を済ませたら、

バスターミナルへ急ぎ、エフェス行きのバスを探す。


エフェスは一大観光地なので、

アクセスは良いみたい。 バスも頻繁に出ている。


日中は暑くなるせいか、みんな朝早くから出発しているようだ。

到着すると、早くもエントランスゲートは人で溢れている。

巨大な観光バスが何台も乗り込んでくる。


日本人も多く、お土産屋のおっちゃんは、

レギュラーの「あるある探検隊」のネタを持っている。


そんなギャグは一切無視して、エフェス遺跡へ突入。

さあ、今日も気持ちの良い陽気だ。



今回はある程度ガイドブックで概要を勉強してきた。

勉強した甲斐あって、色々な想いが馳せられる。


でも、実際に来てみると、そんな事は頭の片隅でしかない。

とりあえず、自分が気になるところへ行って、ただ感じるのみだ。


シアター

エフェス theater



ヒエラポリスのシアターと同じぐらいの規模です。

でも、こっちの方が観光客がうじゃうじゃいる。

エフェス 人



エフェス遺跡は、世界でも最大級の都市遺跡で

歩いているだけでローマ時代の華やかさと栄光が目に浮かぶ。


紀元前の話、エフェスで国際会議が何度も開かれるほど

ここは地域の主要都市として栄えていた。



巨大な通りには、

何軒もの店が構えて、夜にはイルミネーションが灯されていたらしい。
エフェス road





そんな栄えた街に、水商売はつきもの。


風俗の看板も、しっかり残っている。

この意味が読み解けるか?!
エフェス 娼婦




通りを歩いていくと、巨大な図書館跡が出現する。
エフェスを代表する建物だ。 さすが、知的な種族。


エフェス 図書館01


見上げるだけで、圧巻です。

エフェス 図書館02



いまにも動き出しそうな美女。
エフェス ヴィーナス




エフェスの印象は人の多さです。


祭りか! ってツッコミたくなります。
エフェス 人02



ゆるやかな坂道。
エフェス road02



テクテク歩いていたら、午前中でエフェスを全て回ってしまった。


来た門のところからしか帰りのバスが出ていないらしい・・・。

わざわざ同じ道を戻るのもシャクだなぁ。



遺跡の外側の道を歩いてみよう。




ということで、人気のない道路を歩き出す。


歩いても歩いても、変わらない道が続く。

地図で見るより距離がある。無謀だったかな。



でも、ちょっと無謀なぐらいが楽しい。



そんな時、

道の先から1台のバイクが走ってきた。


そして、止まった。



「あんた、どこ行くんだ。 その細い道は危ないぞ・・・」


ちょうど細い獣道へ入ろうとしているところだった。



「よかったらこのバイクに乗ってきな!」






「あざーす!」



ということで、2ケツで反対側の門まで送ってくれることに。

おっさんが走ってきた道を逆走する。


なんでこのおっさんは逆走してくれるんだろう。

と心の中で疑問を持ちつつ、風が最高に気持ちいい~。

2ケツ



「おまえ、どこに住んでる?サイタマか?」


「なんで埼玉を知ってるんだ?」


「バスケの世界大会があっただろ? だからだ」


なんて、たわいもない会話をしているうちに、

徐々にこのおっさんがまあまあ信頼できるやつだと悟る。




なんか、悪いな。コーラでも買ってやろう。

・・・なんて思ったけど、そんな気遣いは不要だったみたい。

おっさんはいつも昼休みに、コーラの差し入れを持って

エフェスで働く友達に会いに来ている。

今日もその途中だということだ。



おっさんの友達たちと合流した。


友達Aは観光客相手に馬タクシーをやっている。
仲間と馬


おっさん、馬に片足をやられてしまったらしい。

でも、馬を愛している。 馬をからかって遊んでいる。



彼らは、俺を快く友達として迎え入れてくれた。

俺から金を出させようという気持ちは感じられない。


思いっきり観光地なのに、それは珍しいことだ。


おっさんの昼休みの時間が終わり、

セルチュクまで戻ると言うので、

結局また送ってもらうことに。


仲間たち



10分ほどバイクを走らせたら、セルチュク市内へ到着。


絨毯屋で停車した。おっさんは案の定、絨毯屋だった。


しつこく買わされるかな・・・?

と思ったけど、絨毯の自慢だけ嬉しそうにして、バイバイしてくれた。


いい奴だった。





キョフテ(ハンバーグ)でペコペコの腹を満たして、

午後の部開始!





宿の前には、靴磨き職人がいる。 とても気になっていた。


靴をサンダルに代えて、磨いてもらうことに。

靴みがき


シブイ手さばき。

グアテマラのとは違い、器具も充実してる。



5リラとボッタくってくるけど、結局2リラ(180円)でやってもらった。


ピッカピカの靴ができあがり!サンキュ、おやじ。
美しい靴



午後は、シリンジェ村というセルチュクからバスで40分ほどの

小さな村へ行ってみる。




トルコには、サフランボルという古きよきトルコの街並みを残した世界遺産の場所がある。

サフランボルへは行きたかったけど、ルートの都合上、断念していた。

シリンジェは、第二のサフランボルと呼ばれているから、自分にはちょうど良かった。






かなり険しい山をバスで登っていくと、シリンジェはある。

街とは断絶されている場所だ。



エフェスへ行った後にシリンジェ村に寄る観光客は多く、

いまや観光産業でなりたっている村だ。




干し唐辛子。

唐辛子


遊びにあけくれる人々。
遊び



古い農機がさりげなく。
農機


干された実は美しい。
干し実


石造りの街並みは、これぞトルコのイメージという感じ。
シリンジェ01


こんなのんびりした村、大好きです。
シリンジェ02


村を展望できる高台にある家で、

名産のワインとおつまみを出してもらう。


ワインとつまみ


村の女性は、働き者。
村の女性



ワインを飲みながら本気で思った。

こんなのんびりした村で、もう1泊しよう。


素敵なホームステイ生活ができるじゃないか。


そして、残りの日にちを数えてみた。






ヤバイじゃん。

イスタンブールにいられる時間がない!!



19日イスタンブール発の飛行機だと思っていたけど、

航空券を見たら17日だ。



やばい、ミスカウントしていた。

あえなくシリンジェでのホームステイを断念。。。




帰りのバス亭には、小さな子供が

農機に乗って遊んでいた。


子供







日が暮れる頃、セルチュクへ戻る。










トルコ中、どこにでもあるエキメッキ。
エキメッキ




夜にライトアップされている城があった。

昨日から気になっていた。


夜の街を城の光めがけて歩き出す。


なかなか近づかない。

道も暗く、観光客など一切いない路地へ入っていく。



不安になってきた・・・引き返そう。


最高に近づいた絵はコレ↓

夜の城



肉じゃがみたいな料理で腹も満たし、

夜は、地元の若いやつらとチャンピオンズリーグ観戦。



イナモトー!


ビールを飲みながら、ガラタサライの稲本を応援。

もっと活躍しろよ。
チャンピオンズリーグ観戦


と、今日は色々やれて良かった。

明日はついに最後の都市、イスタンブールへ向かおう。

9/11 from Pamukkale


気付いたら金がヤバい。


銀行・・・、とはとてもいえないぐらい小さな金融機関で両替を済ませる。

小さな村だから両替できるだけでもラッキーだ。

しかも、レートは悪くなかった。


本日、パムッカレの観光を一気に済ませ、セルチュクへと旅立つため、

バスのチケットも買っておく。




さあ、体調も回復し、天気のよい今日は観光日和。


とことこ歩き出す。


トルコは世界遺産の宝庫だが、パムッカレとヒエラポリスもそのひとつ。

自然遺産と文化遺産の融合「複合遺産」なのである。


観光者がパムッカレを目指す1番の理由は、

雪のように白い石灰棚が、広大に広がっている珍しい景観のためだろう。


パムッカレ01


この景観は、紛れも無くパムッカレの風土と大地の奇跡である。


大昔から湧き出る温泉の成分が沈殿して

地層に固まってできたものらしい。


現在、湧き出るお湯の量は減ってしまったものの、

温泉につかれるということで、

特に、温泉好きの日本人からは大変人気が高い。



また、2世紀ごろのローマ帝国が

温泉保養地としてここに遺跡を残している。


長い間、人々を魅了してきた土地なのだ。




トルコ人は、パムッカレに人が集まることに不思議がっていたが、

納得できる気がする。









宿からパムッカレまでは目と鼻の先。


しかし、なかなか入り口が見当たらない。



歩けば歩くほど遠ざかっていく。



・・・?



道間違えたかな。


戻ろうかな。





そう思ったとき、


車に乗った家族連れに遭遇。



強面のオヤジさんが


「あんた乗ってくか?」


と1声かけてくれた。




(いや・・・そんな遠くないはずなんだけどなぁ。)


でも、せっかくだし、キレイな娘さん連れているし、

乗ってみるか!




ということで、車で10分ほど揺られ・・・



着いた先は!




反対側の入り口。




まぁいっか。



聞くところによると、


オヤジさんは、ポーランド?かなんかの貿易商。


いまは家族で、車の旅行をしているのだとか。



とても暖かい家族だった。

いつも助けてもらってばかりだ。


パムッカレ04







墓地の遺跡や浴場跡など、ふらふらと散策。


パムッカレ03

日本人の団体客が目立つ。


トルコに入ってからは、団体客が目立つ。

1人者の自分達はアウェーな感じがする。


ヨルダン・シリアでは、会う人会う人

確実にコアな変わり者ばかりだったのに。。。



それだけ、見所があって観光地として安定しているということだ。




石灰棚は美しい。


パムッカレ02



勢いよく湧き出るお湯。

パムッカレ05



ヒエラポリスというローマ帝国の栄えた跡。


中でも、シアターと呼ばれる劇場は大きく、圧巻だ。

劇場



人気がいない小さな山を登っていくと、

修復中の遺跡にたどり着く。


いかにもトルコ人っぽいおっさんと戯れる。


おっさん




遺跡がすごくても、

人々の関心はやっぱり温泉。



遺跡を素通りして温泉へ直行する人たちのなんて多いことか。。。

温泉



入浴料は高いので、初めは強行突破を試みたが、

あえなく失敗。



しっかりロッカーまで借りて、スパモード。

遺跡 in 温泉



温泉の中に本物の遺跡がゴロゴロ転がっているという贅沢。



そして、


ビールがうまいこと!


パンをかじりながら、素晴らしい日光に当たり、ビールを飲む幸せ。



すっかり体を休めたら、バスの時間はもうスグ。

帰らないと。


帰り道(本来であれば、入り口)は、

靴を脱いで渡らないといけないようなキレイな泉がたくさんあって、

そこをハシャギながら通過する。


温泉02



湧き出る泉の色は、遠くから見るとコバルトブルー。


温泉03



服を脱いで、全身でお湯にうたれる人もチラホラ。

温泉05



これが厳しい雪景色に見えるんです。


温泉04



美しい。


青い泉



お湯の量が年々減少しているというのが、残念です。

流れ




石灰棚からパムッカレの村を見下ろす。
パムッカレ



そうこうしているうちに、宿へ到着し、

バスの時間に。















次なる街、セルチュクへと揺られる。



セルチュクには夜に到着し、

今までとはうってかわって賑やかで都会的な雰囲気に懐かしさを感じる。



バスターミナルにいた客引きに連れて行かれた宿で、1発OK。


家族経営のなんとも温かい感じがしたからか、

それとも、街全体に明るい雰囲気があったからか。



ネオンが光るレストランが多い中、

食堂という名前がふさわしい飯屋で腹を満たして

かなりの満足度を得る。






セルチュクは、エフェス遺跡への起点となっている街。


エフェス遺跡は、これまたローマ時代の遺跡があるが、

トルコの数ある遺跡の中でも、有数の規模と価値であることから

ヨーロピアンたちからの関心が高い。



観光で成り立っている街は、

全体が華々しく楽しげな灯りがたくさんついている。

9/10 from Pamukkale


トルコのほぼ中央部に位置するカッパドキアから

西部にある世界遺産「パムッカレ」へ。


トルコは意外と広い。


まだ宵のうちに深夜バスに乗り込んだのに、

パムッカレ近郊の町へ着いたら、もう朝になっていた。



とはいえ、空いている車内で2席を占有し、

爆睡しているうちに着いてしまったのだが。



まだ眠気まなこの自分は情報をつかむのに必死だった。


パムッカレは観光地として有名ではあるが、

小さな村らしく、ここからもう一つ乗り継がなくてはならない。

そして交通の便は悪い。



支払い済のバス賃には、

パムッカレへの乗り継ぎ賃も含まれていると聞いていた。


しかし、今まで乗っていたバス会社と同じ系列のバスなんか見当たらない。

まだ薄暗闇の中で、観光客たちは迷っていた。


すばやく行動を起こした者は、

運よく無料でピックアップしてくれる車を見つけたようだった。



数名の現地民が声をかけてくる。



「5リラでどうだ?」


いやだ。無料と聞いたからには、絶対無料でいけるはずだ。

旅人が移動するときは、常に情報が非対称だ。



寒い。腹減った。




タダで乗せてくれるという怪しいおやじがいる。

みんなそこに乗り込むようだ。


聞くところによるとホテルのワゴンらしく、

おそらくホテルに無理やり勧誘されるやつだ。

そして、泊まらないとなると、移動賃を請求されるに違いない。


しかし、これに乗るしかないんだ。

このままあと数時間もバスターミナルで待っていても拉致があかない。

そして、若干腹が痛い。


確認には確認を重ね、

無料で乗せてくれることを了承してもらった後でワゴンに乗り込む。



ムスッとしている変な日本人がいるな、

と観光客を含め誰もが思ったことだろう。



ワゴンは案の定、パムッカレのあるホテルに停車した。


トイレだけ借りて、サッサと歩き出す。

悪くはないホテルみたいだったけど、

なんか気持ち的に相手の思うツボのような気がして。。。



またここで久しぶりの1人になる。あえて1人になった。



ガイドブックの宿を目指して歩き出す。

変なところで降ろされたから完全に道を失う。


でも、トルコの田舎町って感じで、のどかで気持ちいい。




適当に歩いていると、行きたかったホテルに運よく到着。

窓をゴンゴン叩いて、オーナーを起こす。


久しぶりにシングルをとってゆっくり休もう。






ブリブリ。


若干気になってはいたが、

腹が猛烈に痛くなる。



チーン。



昨日のバスで寒かったからに違いない。

変なものは一切食べてない。

自分の場合、腹痛はいつも寒さからくる。



にしても、ホテルにきて緊張がほぐれから腹が痛くなるんですね。

緊張している間に体はしっかり丈夫なんだから

人間ってのはよくできたものだ。




いつの間か寝てしまった。


疲れが溜まっていたのだろう。



気付いたら、外は雨がシトシトと降っている。


久しぶりの雨。 それも、日本みたいな。


動く気がしない。

いや、動けない。



一向に直る兆しがない腹痛と戦う。


カンボジアで生水を飲んでも、

メキシコでいくら大量に酒を浴びても、

腹を下さなかった俺が、、、ここにきて腹痛。


起きたら外は暗くなっていた。

本当は、そのままパムッカレの温泉に入る予定だったのに。


計画通りに進まないから、余裕をもったスケジューリング。

ほんと計画的な俺。


でも、旅も後半だと思うとすごく1日がもったいない気がしてならない。



ようやく部屋を出ると、

宿のオーナーが心配そうに俺を見る。


「ずーと寝てるし、死んだみたいだったぞ」



確かに死んでた。

腹が空きすぎて、ホテルでメシをいただく。



日本人のグループもいて、

ナルギーラを吸ってみたいというので、伝授する。


け、そんなコトも知らないでトルコを旅しているのか~

甘ちゃんどもめ!


といった感じだ。




1日ムダにした分、

夜に少しだけ辺りを散策しに出かける。


しかし、ほんと何にもない村だ。

明るいところすら少ない。



またまた腹痛が襲ってくるが、

高級ホテルに客のフリをして入り込み、

何食わぬ顔をしてトイレを済ます。



あ~ BAD DAY です。


明日からは、また精力的に動き出そう。

9/9 from Cappadocia



休息DAY。


今日1日は、最近のハードスケジュールによる疲れを癒しつつ

カッパドキア最後の日を惜しむ。

昼遅くまで寝て、グダグダと買物やネットなどしてのんびり過ごす。

バックパッカーたるや、グダグダな日があってなんぼだ。


そして、ナルギーラを楽しみつつ次の目的地への思いを馳せる。


日本女子が大好きでやんちゃばかりしているカフェの人たちと

別れの挨拶をして、身支度を。


barの男達


彼らからは変なトルコ語をたくさん教えてもらった。



レンタルバイク屋でお世話になったオットマンや

宿のみんなとも挨拶をする。

やっぱりトルコは親日な国なのかもしれない。



左:フランス人

右:日本人の女性に騙されているのに気付いていない純愛なトルコ人(川平似)


日本好きなやつとフランス人




さて、明日からみんなバラバラだ。

思い思いの旅路へ進む。


バスターミナルでは、まさに一期一会を感じる。


カッパドキアで出会った者たち


左:カルロス

中左:コソボなどでボランティアをした後に下ってきた日本人

中右:同上

右:師匠



日が完全に傾いた頃、バスはパムッカレへと走り出す。


9/8 from Cappadocia


この旅行のメイン的な様相を呈しているカッパドキアを

思いっきり堪能しようと、


今日は歩き・気球・バイクに続き、

現地のバスツアーにて回る。



カッパドキアは領域が広いため、時間のない者にとっては、

バスツアーで回るのが効率の良い方法である。



バスが各宿までピックアップしに来てくれて、

案の定、ワゴンにパンパン状態に。


昨日出会った、日本人と韓国人のペア、

そしてコソボなどでボランティアをしており、

昨日からカッパドキアへ入ったという日本人の男ペア以外

話が通じる人がいないが、

自分はなぜか、自分で選んだにも関わらず、

パックツアーというものが嫌いで一人孤立しようとする。




しかし、同じツアー参加者であるスペイン人のカルロスというおっさんは、

英語がわからず、俺と同じように自由行動を好むタイプであることが判明。


大学とグアテマラで学んだスペイン語を駆使して話しかけてみる。

向こうも親近感がわいたのか、とっても仲良くなる。



カイマクルという地下都市は、

起源は謎に包まれているが、ヒッタイトによって造られ、

その後迫害から逃れたキリスト教徒が住んだといわれている。


地下都市




その後、、またしばらくワゴンに揺られて

ウフララ渓谷へ。


昨夜、知運と待ち合わせをした場所でもあったが、

あまりに遠く(ギョレメからは100キロ程)

原付で向かうという彼女と落ち合うことはできないだろうと

半分あきらめていた。



実際、彼女は現れなかった。



ウフララ渓谷は、メレンディス川によって長年侵食された渓谷で

自然の豊かさは日本にも通じるところである。

ハイキングコースとしても有名だ。


ウフララ


ハイキング途中の休憩ポイントでは、

気持ちよすぎて思わず昼寝してしまった。


この地の、特筆すべきは、

渓谷の至る所に、昔の教会跡があるところ。




昼メシは、ウフララ渓谷の大自然脇で食べる。


他のツアーの日本人とも合流し、席が近くなるが、

俺が日本人と話そうとしない姿勢を知ってか、

お互いなかなか話かけることがない。


しかしあるきっかけで、その日本人と話がはずんだ。

その人は、世界を半年以上旅しているというかなりのツワモノだった。


日本人を避けようとする自分の強がりは、

もうそろそろ良いのではないか、と思う瞬間でもあった。






その後、

スターウォーズのロケ地ともいわれる(嘘らしい)遺跡に登り、

景色を堪能。


確かに、素晴らしい。

スターウォーズ


カルロスもはしゃぐ。

カルロス


天を仰ぐ。

hole




宿からはかなり離れてしまっており、

移動には時間がかかっているが、

バスの中で寝て過ごせるのがツアーの良いところ。




キャラバン・サライを過ぎ、陶器が有名なアバノスで

無理やりお土産を買わされそうになるが、

断固として買わず。


つぼ焼き



ガイドのお姉さんが可愛すぎて大はしゃぎ。



ツアーが無事終了し、

宿が一緒の日本人達と夕ゴハンを食べることに。


つぼ料理


有名な壷焼きとやらを食べてみる。

つぼ料理2


うまかった~♪










その後、


ツアーの昼飯で一緒だった師匠こと、旅暦の長い日本人男性と

川沿いでラキ(地酒)を飲み、夜は更けていく。



まさか、この歳で河川敷で飲むとは。

日本でいったら高校生のヤンキーみたいですよ。。。











9/7 from Cappadocia



さあ、心躍る1日の始まり。

バルーン・ツアーに参加するのだ。

そして、雄大なカッパドキアの大地を

バイクで回るというロマン溢れる計画。




ノープランな旅行だけど、

バルーン・ツアーは旅立つ前から参加したいと思っていた

数少ない計画のひとつ。

それだけ楽しみだったわけで・・・。




AM5時に、泊まっていた宿にツアー会社のワゴンが

参加者をピックアップしに来るので4時半ごろ目を覚ます。


むにゃむにゃ。。。



うちのホテルからのツアー参加者は俺を含めて3人だ。

ホテルのロビーで、迎えのワゴンを待つ。



10分経過、、、予定の5時を過ぎた。




20分経過。



ワゴンが来ないぞ(汗)

不安になって、ホテルのオーナーにこの状況について聞いてみた。



「昔、1回だけツアー会社がピックし忘れたことがあったよ」



そんな怖いことを聞いて更に不安が募る中、

予定より15分ぐらい遅れてワゴンが到着した。



助かった・・・と思いつつも、

バルーンの上から朝日を拝むには、

予定の遅れは許されない。




ここでも例に違わず、

ワゴンは色々なホテルで参加者をピックアップし、

ギュウギュウ詰めになったところで、

バルーン発射ポイントへ。





発射ポイントでは、

さっそく気球に熱気が込められていく。

Baloon Tour



Baloon Tour 02



カッパドキアの朝は寒い。

暖かいコーヒーを振舞ってくれた。



そうこうしているうちに、

熱気が込められた気球は

徐々に浮き上がっていく。

Baloon Tour 03



さあ、乗り込め~!


Baloon Tour 05


一番乗りした俺は、キャプテンのワザを見ながら

胸を躍らせていた。


Baloon Tour 06


ファイアー!!




ちょうど日の出を迎える頃、

気球は知らぬ間に地上を離れた。








朝日がカッパドキアの大地を照らす。

Baloon Tour 09



気になることがひとつだけあった。

気球にはキャプテンを含め、全部で12人程乗っている。


しかも、ほぼカップルやグループ。



一番乗りした俺は、カゴの真ん中に追いやられた。

そして、女でもみんな背が高い。

風景が360度見渡せるどころか、

必死に背伸びして視野を確保している状態だ(汗)。






バルーンツアーは、今やカッパドキア観光のメインになっていて、

何基も気球が飛んでいる。



Baloon Tour 08




あっちの気球の方が高いじゃん!


気球は高いポジションへ行ったかと思うと、

すぐに下降したりもする。



キャプテンが言った。


「これから、一番高い地点へ行くぜ~!」


ボーーーッ!
Baloon Tour 04



火力を最大にあげ、一気に上昇する。



宿泊しているギョレメ村はすぐ下。

Baloon Tour 12




昨日行ったウチヒサルも見える。(着陸はあの岩山の先)

Baloon Tour 11




あたりは素晴らしい光景。
Baloon Tour 10


空からギョレメ・パノラマを上から見る贅沢。
Baloon Tour 13


そうこうしているうちに

アッという間の1時間。



いつのまにか、

陽も高くなっている。


船長

「さあ、下降するぞ、

みんな着陸のポーズを思い出せ!」


乗る前に教えてもらった

腰を低くするポーズで着陸。



乗っている間は別に怖さを感じないのに、

着陸はとても怖い。


なぜなら、真下に下りるのではなく、

風にのったスピードがついているから。


カゴが前のめりに倒れる~。


Baloon Tour 14



バサッ。


ギリギリセーフで、無事着陸。




船長との無線を聞きつけ、気球の搬送者たちが駆けつける。

これだけ大きな布だと、搬送も一苦労。




楽しかった気球から降りると
シャンパンのおもてなし。



そして、気球へ乗った証明として賞状を授与される。





ホテルへ帰ると、日本人と韓国人で2人旅をしているお姉さんたちが

ちょうど宿へ到着したところだった。



2人はイギリスに留学していて、いまは長期休業なのだという。


バルーン・ツアーの興奮を2人へ伝えたり、

カッパドキア観光の計画を3人で考えたりした。




さてひと眠り。



午後の部はバイク旅行だ。



昨日レンタルしたバイク屋へ行き、

約束どおり今日はヤマハのバイクを提供してもらう。




ブイーーン!

カッパドキアの昼は、気温も風も最高だ。



続く1本道。

Motorcycle Rental 03


走るヤマハ。

Motorcycle Rental 07



やはり右側通行は慣れない。



元々計画していたポイントと、

バイク屋のオーナー“オットマン”から教えてもらったビューポイントを元に

バイクを降りて観光。


Motorcycle Rental 02


Motorcycle Rental



バイクは好きなところに行けるから好きだ。


人が多いところ、少ないところ。

遠くにみえる謎のポイント。

キレイな植物の発見。


そして、すれ違うライダーとは手を振って挨拶。

モーターサイクルダイヤリーズの感動がよみがえる。



ここは、よくポストカードの絵になっている

キノコ岩の乱立するパシャバー地区。
Motorcycle Rental 09


ここにもキャメルが。

Motorcycle Rental 04


この旅行でキャメルは見飽きたけど、

トルコしか回っていない人には珍しいようだ。




ここで一休み。

トルコアイスをほおばる。


Ice Cream


実はここパシャバーには明日も来る。

明日参加するツアーに含まれているポイントなのだ。


アイス屋のにいちゃんに、明日も来るからなー!

明日はまけてくれよー。

と言って、去る。




カッパドキアは本当に不思議な形をした岩ばかり。

Motorcycle Rental 06



ゼルヴェ・オープンエアミュージアムでは

スペイン人観光客の群れに混ざって

必死にスペイン語会話に挑戦してみる。



ここは隠れ洞窟がたくさんあって、結構遊べた。

Motorcycle Rental 05




ウルギュップからムスタファパシャへ向かう途中、

道が合っているか不安になって引き返したり、

横道に入ったりしてみた。


もう泣きそう。


何が泣きそうかって、

バイク旅のハイライトは

夕日のキレイなローズバレーに行きたいと思っていたから。



このままだと間に合わないかも。。。

しかも、道に迷ったせいで、ムスタファパシにある教会は

閉門してしまったようだ。

ムスタファパシャでは犬にも吼えられた(汗)。


Motorcycle Rental 08



ちょっと良くない流れ。



ウルギュップまで戻り、展望台に上った後、

ひたすら西へ戻る。


西日がきつくて前が見えない。

これは夕日の時間が近づいているということ。




オルタヒサルには目もくれず、

ローズバレーへ突入。



間に合った・・・。


まだ陽がある。

そして、旅行者がたまっている入り口付近をとっとと抜けて、

奥の切り立つ岩肌まで行って腰を降ろす。




タバコに火をつけ、夕日が落ちるのを待つ。


Baloon Tour 07





ローズバレー。


その由来は、夕日に照らされた岩肌がバラのような色をするから。

Motorcycle Rental 11





そして、バラ色から徐々に紫へ。
紫色



Motorcycle Rental 12


7時を回る頃、陽はちょうど落ちた。


正直いって、気球を抜きとしては

このポイントが一番感動した。


ここを本日のラストポイントにして大正解!


朝日と夕日、両方じっくりみたのは初めてかもしれない。

大地の雄大さと自然の恵みに感謝。






そして、知運との出会いもここ。


一人で笑っている変なアジア人がいるな、と思っていた。



夕日の余韻に浸っていた時、彼女と目が合った。

どちらが話しかけたかはもはや覚えていない。



聞くと、彼女は韓国人。

なのに、完璧な日本語を話す。


そして俺と同じくバイクでここまで来たと言う。

驚くべきは、

バイクに乗るの、本日が人生で初・・・とのこと。


なかなか肝っ玉据わったお姉さんである。




一緒にツーリングして帰ることに。


夕日の反対には、まん丸の大きなお月様が出ていた。

こんなキレイな月も珍しい。




知運は、やっぱり初心者。

とろとろ走る。



ギョレメに戻った頃にはすっかり暗くなっていた。


知運と同じ場所でバイクをレンタルしていた事を知って

さらに驚かされる。



せっかくだから、と

一緒にゴハンを食べることに。



お座敷タイプのまったりレストランへ。

完璧に日本語を話すこの韓国人は、やっぱり日本に住んでいる。

日本について、旅について、、、

ビールを飲みながら2人で色々と話をした。


彼女は明日、ウフララ渓谷までバイクで行くという

無謀な計画を練っていた。

ザッと片道100キロ以上。


恐るべし知運。


( 後に聞いたところ、

  バイク屋のオットマンに止められ、断念したそうな。。。)



出会いの夜


トルコでは壷焼きメニューが有名。




帰り際、知運をホテルまで送っていくことに。

非常に恐れ知らずの彼女だが、

夜道は怖いらしい。


よくわからないけど、とりあえず乙女だった。



そして、送り終わった後に気付いた。





俺たち、レストランで金払ってない。



これじゃ食い逃げじゃん!


一瞬、

俺がトイレへ行っていた間に知運が払ったかのか?

とも思った。


でも、そんな気の利いたシャレた女性にも見えなかったので

素直にレストランへ戻って、ちゃ~んと清算しておきました。




知運には日本に帰ったらおごってもらわなくちゃ。


こうしてステキな1日が過ぎ去った。

9/6 from Cappadocia


カッパドキアの見所はたくさんある。

アンコールワットのように、居ようと思えばいつまででも居られるような場所だ。


自分に合った効率的な動き方を計画して、

まずはギョレメ村から歩いていけるオープンエアーミュージアムへ行く。


↓泊まっていたギョレメ村

ギョレメ村



オープンエアーミュージアムへの道のりは、

とってものどかでキレイな風景だ。


昨晩ここへ到着して、昼間のカッパドキアを初めてみたけど、

やっぱり変な場所だと思う。


自然遺産と文化遺産の融合。

こんな魅力的な世界遺産は珍しい。


かつて、火山の影響によってできた奇岩の集まる大地に、

クリスチャンが逃げ隠れて信仰していた場所。

日本で言えば、島原のような場所だ。



オープンエアーミュージアムには、

そんなクリスチャンが残したフレスコ画がキレイな状態で

たくさん残っている。
フレスコ画



↓かつてのキッチンの絵

キッチン


↓実際にはこんな感じ
キッチン02


↓他にもたくさん信仰の跡が・・・。

フレスコ画04


↓チャペル
教会


↓十字架にはりつけのキリスト

フレスコ画03


フレスコ画が残されている。

フレスコ画02


ミュージアムから望む風景は素晴らしい。

open-air museum


↓特別キレイな状態で絵が残っているトカル・キリセ

トカル・キリセ


実際は青色が美しいんだけど、

フラッシュがたけないため、あまりうまく撮れず。。。

とりあえず団体客の多さにびっくりした。

シリアではまず団体客などいなかった。

世界遺産のパルミラでさえ、

観光客は3~4組しか見ていない。


それだけトルコがメジャーで安全な国だという認識があるのだと思う。


ミュージアムの後は、

バイクを借りて、隣町のウチヒサルへ。

明日は、バイクを一日借りて回るつもり。

その下見でもある。



↓途中で寄った、カボチャ畑
畑

慣れない右側斜線に戸惑いながら、

のんびりした道を50CCでひた走る。


最高に気持ちいい~。


↓ギョレメ・パノラマから
ギョレメ・パノラマ

ギョレメ村02


ギョレメ・パノラマ03


ギョレメ・パノラマ02


模様


ウチヒサルの象徴でもある城塞は、ギョレメからも見える大きな山

(右上の岩山)

ウチヒサル


open-air museum03





城塞には登ることができる。
頂上から見た風景は、一生忘れられないだろう。

城塞から02


城塞から

open-air museum02


↓ウチヒサルの村

ウチヒサル


城塞のてっぺんでは皆のんびり休んでいる。

Bad Guys


↓てっぺんのトルコ国旗

トルコ国旗



頂上でのんびりしていると、アッという間に

レンタルバイクの時間、2時間が過ぎようとしていた。

my scooter



急いで帰るけど、最後の下り坂で、

エンジンがかからなくなる。。。


ヤバかったけど、

下り坂だったから何とか帰れた。


このポンコツが・・・。

例のごとく、お疲れ1杯。

今日も無事に一日過ごせたことに感謝。

EFES BEER

エフェスビールは安くてうまい。
水タバコが高いけど、吸っておく。

店主とも仲良くなれた。




夜のギョレメ村は、奇岩がライトアップされていて美しい。
奇岩 at night


さあ、明日はこの旅のハイライト、バルーンツアーと

バイクの旅が始まる。


心躍らせて就寝。

9/5 Aleppo to Cappadocia


朝4時起き。


夜が明ける前のコーランの響きほど怖いものはない。


蚊に悩まされた宿をチェックアウトし、

うごめくようにコーランが流れる街を、歩き出す。

モスクの緑色のライト、チカチカと点いては消える蛍光灯、

人も車もほとんどいない。

そのような街の光景は、バイオハザードかホラー映画のように恐ろしかった。


頑張って起きて宿を出たのは、親切の国シリアを出て

トルコへ向かうため。


パンと水をいくらか買い込んで、5時にバスは出発!

シリア・トルコ国境までは1時間程で到着。


出国審査をバスの中にいながらできるという画期的システム!

バス会社の人が、パスポートを集めて手続きを代行してくれた。


シリア側からトルコの大地へ渡った瞬間、景色が明らかに変わった。

トルコは緑が生えている・・・! シリアがかわいそ~

国境を隔てるだけで本当に違う。

虫や動物から見たら何にも違いはないのに。

人工的に区切った線を1メートルでも渡れば、

文字、コトバ、お金の単位、物価、人々の服装、食事メニュー

こうも変わるなんてとっても不思議だ。

日本に陸路国境がないから余計にそう思う。



トルコの入国審査所は、とっても簡素な造り。

両替商がいたのか、それとも俺がただ気づかなかっただけなのか、

残しておいた700シリアポンド程(約14ドル)を両替ができなかったことが、

後で痛手となる。


トルコに無事入国を果たし、これが最後の陸路国境越えなんだ、

って思うと少し淋しくなる。



バスの終着点のアンタルヤまでは、すぐに到着。

ここはシルクロード最終地点でもあるらしい。


バスを乗り継いで、一気にカッパドキアまで目指そう。

トルコは一番長い期間滞在できる日程を組んでいるけど、

見所が多い分、たくさん回りたいので、時間を無駄にはできない。


メシを食べたり写真を撮ったりするヒマもなく、

早速バスを乗りつごうと思う。


シリアからのバスで一緒だったレバノン人と一緒に行動をすることに。

彼はトルコ人の彼女がいるらしくて、トルコ語を猛勉強した、と言っていた。

半年間だけしか勉強してないという割にはペラペラだった。


街の銀行で少しだけ両替を。

その後、オトガル(トルコ語でバスターミナル)へ。

レバノン人の彼がオトガルまでの情報を全て聞きだしてくれた上に、

セルビス代まで払ってくれたのだった。


先にアダナまで旅立っていったレバノン人から、コーラの餞別まで頂いた。

コトバもわからない、両替もしていない俺を、頼りないと思ったに違いない。

彼だってきっとお金はないに違いないけど、

会ってたった少しの時間した共にしていない『友達』に

無償の親切をくれるのがカッコよかった。 俺もこういう男にならなくちゃな。


かたじけない・・・。



カッパドキアまでの直通便はなく、アクサレイという都市で乗り換え。

その便待ちの時間に、初トルコ人友達ができた。

大学生だという女の子。色々と質問をされた後、記念に彼女のペンをくれた。

俺は5円玉を。(価値ないものですみません)


最近感謝のコトバ以上に何かしたい気持ちが強くなって、

何か渡せるものないかな・・・って考えたときに、やっぱ日本円なんです。

5円玉とかだと珍しい形だから喜んでくれたり。

旅行するときは、小さなお土産か多くの小銭を持って来るべきだね。




アクサレイ行きのバスが11時に出発。

となりのおじさんの臭い脇が気になりながらバスは進む。




初トルコ飯☆

休憩ポイントで食べたドネールケバブはめちゃうまかった!!

3.5リラ(約300円)は決して安くはないけど、

評判どおりのトルコ料理に感動。

何よりもパンが今までと違って、モチモチしてて、うま~




バスに戻って、トルコ語を勉強してたら

周りの人たちがプチトルコ語講義をしてくれた。

日本代表のイナモトがトルコのトップフットボールチーム「ガラタサライ」に

移籍していた、と知ったのもこの頃。




トルコバスはとっても快適!

日本のバスなんかよりも優れている点がたくさんある。


座席1台1台にヘッドセットが置いてあって、

好きな時にラジオや音楽が聴ける。

定期的に手を消毒してくれる。

冷たい水をくれる。

お菓子をくれる。

チャイか、コーヒー(ネスカフェ)をくれる!

サービス係がバス1台に一人ついていて、

とにかく色々とくれる。

ゴミが落ちていない。そしてメルセデスベンツ! (しょっちゅう洗車が行われている。)


鉄道が進化していない分、バスは進化し続けている。

どんな地方のオトガルへ行ってもバス会社が多く、

競争が激しいことがうかがえる。

メキシコのバスも相当レベルが高かったけど、

トルコはそれ以上かもしれない。





太陽が当たる肥沃な土地を見てたら幸せな気分に。

夕方にアクサレイに到着。

行き着く暇もなくギョレメ村行きのバスへ乗る。


北海道のような雄大な土地になってきた。

それにしてもトルコ人女性は美しい。

イスラム教なのに肌を露出している、化粧をしている。

久しぶりに見た女性の肌に興奮しているだけかもしれない。


バスはギョレメ村まで行くかと思われたが、

ネブシェヒルでまたもやトランジットだ。


しかし、ここまでくれば、もう観光地。

観光客に優しい環境になってきた。


カッパドキアまではかなり距離があって、

正直、どこまでいけるか不安だったけど、何とかなるもんだ。


ネブシェヒルから普通のセダンに乗り込む。

同乗者は韓国人観光客3人組。

なぜか俺は英語が絶好調に話せる。

たまに、スーパーマリオのスターをとったときのように

“乗っている”ときがある。


ようやく目指していたギョレメ村に到着したのが20時頃。

朝4時に出たと思うと、結構シンドかったと思う。


バス会社に勧められるホテルをサッサと断り、

ガイドブックに載っているホテルへ。


ギョレメ村は、洞窟宿に泊まれることで評判なのだ↓

洞窟宿


洞窟宿


巨大ドミトリー(30ベッドはあっただろうか・・・)なくせに、

俺一人で宿泊。なにやら、昨日団体客が出て行ったばかりなのだそうだ。



レストランにて、ペコペコお腹にパスタをぶちこむ。

シリアで食べたパスタと違って、めっさウマイ。

日本で食べるのよりうまい。


しかも、エキメッキ(パン)までついてきておかわり自由。

(炭水化物×炭水化物ってのは気にしないらしい・・・)


トルコの物価の高さにビビリまくっている俺は

ビールを控えてチャイで我慢する。


でも、やっぱり長距離移動のご褒美に、、、

コンビニでEFISビール(2リラ=170円)を買って満足。

9/4 from Aleppo


今日はアレッポ街歩き。

例のごとくファラフェルとフレッシュジュースで朝食。


トルコ行きのバスチケットを買って、早速スーク(市場)を目指す。


まず目に付くのが、ヒズボラのポスター。

車や店のドアに貼ってあります。

ヒズボラTシャツも見ました。

ヒズボラ


ウマイヤド・モスクという名前のモスクはたくさんあるけど、

アレッポの主要なモスクもその名前↓

アレッポのモスク


子供たちが話しかけてきます↓

子供たち



祈りを捧げる人たち↓

祈り


↓娯楽風景。商売もせずにチャイを片手にチェスやボードゲームを楽しむ

娯楽


↓アレッポのスークは道が狭くて物があふれている

Souq in Aleppo02


整備されている部分もたくさんある

Souq in Aleppo


カフェでお茶をしたあとは、シタデルと呼ばれる遺跡へ。

Citadel in Aleppo


シタデルから見るアレッポの眺めも素晴らしい

Aleppo from Citadel


ここで事件発生。

Citadel in Aleppo02

高い場所で鬼ごっこをして遊んでいた若者たちがいた。

俺はそれを危険なことしてるなぁって見てました。


一人が降りてきて、俺の近くにきました。

そこまでは覚えています。


・・・

ゴツン。



何が起きたかわからない。

とりあえず右の頭が痛い。

血が出ている。



そっか、あいつらが石を投げて遊んでいたのが、俺に当たったんだ。

もしかしたら意図的に俺に当てたのかもしれない。

とにかく、俺は何もしていない。


痛いし、頭から血が出ているし、めちゃめちゃ危険なことしやがって・・・あのくそガキども!

あと10センチ外れていたら、眼に当たって失明していたかもしれない。


とにかく、めちゃめちゃブチギレて、ガキどもに日本語で怒鳴りまくった。

その後は、もうそれどころじゃなくて頭の傷が心配でシタデルを下った。

ただでさえ頭から血が出るなんて不安なのに、すれ違う人みんなが俺の方を見てビックリした顔をすると余計不安になる。




さっきお茶していたカフェに、途中で挨拶をした日本人たちがいた!

水で血を流した後は、日本人たちにめんどうをみてもらった。

マキュロンをくれたり、傷を見てくれたり。

やっぱりトラブルのときに日本人がいると本当に助かる。

言葉が通じるだけじゃなくて、文化が一緒だと色々とわかってもらえる。

ラッキーだった。カフェの人たちも心配をしてくれて、

近くの医者に連れて行ってくれた。

久しぶりに赤チンを塗られた。


1時間ほど彼女たちと話をして気を落ち着かせて別れる。

縫うほどの傷じゃなくてホントよかった。

こんなとこで頭に針を入れられたくない。

シャレにならないとこだった。


アレッポ石鹸をお土産に買って、またひたすらスークを歩く。

ブドウ売り。

ブドウ売り



夕飯を食べた後は、クリスチャン地区へ行ってバーに入る。

最後のシリアの夜を微妙に楽しんで寝る。

明日は朝早い。

Christian Quarter

9/3 from Hama to Aleppo


こんなところに、こんなものがっ!!


なんと、フレッシュジュース屋で、日本の居酒屋にあったと思われる生ジョッキを発見!

まさかシリアで活躍しているなんて誰も思わないだろうね。

生ジョッキ



そろそろお金がつきてきたので、銀行へ行くけど、パソコンの調子が悪いという理由でやってもらえなかった。


旅行中は、物事を“する”タイミングが難しい。

さっきトイレに入っておけばよかった・・・

ジュースはこっちの店の方が安かった・・・

両替は前の街でやっておくべきだった・・・

食べておけばよかった・・・

それを見極められるまでにはまだまだ経験が足りないみたいだ。


他の銀行を探してロンプラ通りに歩いても、実施には存在しない通りがいくつかあってたどり着けない。

たまにロンプラの地図は間違っている。

バックパックを持って歩きまくった。

そして、はじめの銀行に戻ったとき、パソコンが正常に戻っていて両替してくれた。


なんなんだろう、このめんどくささ。

でも、いつも自分のタイミングの悪さを悔いる。

なぜならいつも自分が寝坊しているから。



銀行でタバコを吸っていたら、ある親子が話かけてきた。

これからアレッポに行くと言ったら、親切に、バスターミナルまでのセルビス乗り場まで連れて行ってくれた。

シリアには感謝したい人がたくさんいる。

おじさんは自分の子供を扱うかのように俺の手を引っ張ろうとしていたけど、それだけは断った。

日本スタイルで、それはアカンと。


アレッポまではたったの2時間ぐらいで到着。

シリア最後の都市になる。


アレッポはダマスカス同様に古い都市で、人口も多い。


変な場所で降ろされたけど、何とか宿まで到着。


メシ屋もたくさんある。

さすがにトルコに近いだけあって、ケバブ屋もたくさんある。

さっそくケバブを頂いた。


ネットと酒屋を探して歩くけど、全然ない。ネットカフェはあってもめちゃめちゃ値段が高い。

アレッポの物価が高い理由がわからない。

結局色々歩いた結果、両方見つからず、カフェでナルギーレを吸うことにした。


これからイラクへと旅立つシリア人に遭遇。

一緒に写真を撮って、無事を祈る。

イラクへ



今日は、色々なことができずにただ探しまわっただけだったので、

とってもイライラしている。

だから、ネットだけはやってやる。

そう思い、高いネット屋にもどって、しっかり事を果たして寝る。



アレッポの時計台

Clock Tower in Aleppo